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株式投資テーマ:今話題の高成長期待「ペロブスカイト太陽電池」を解説!

株式テーマ ペロブスカイト太陽電池

本日は今盛り上がっている「ペロブスカイト型太陽電池」の市場性、成長性などを解説していく記事です!

調べながら自分も投資対象にしていくか判定していくことにしていきます!

 

この記事はこんな人向け

  • ペロブスカイト太陽電池というテーマについて詳しくなりたい方
  • 半導体以外の成長株テーマが知りたい方
  • 日本が世界で戦える分野を知りたい方

 

最終的な判断は自己責任でお願いします。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください。

FPメガネ|MBA × FPの成長株発掘法

執筆者情報

  • 名前: おみくん
  • 投資歴: 11年、損益レシオは2.57以上を維持。主にオニール流成長株投資を実践
  • 学習量: 投資関連本200冊以上読破
  • 資格・学位: 中小企業診断士(29歳で資格合格)、経営学修士(MBA、28歳で修了)、2級FP技能士

ペロブスカイト型太陽電池とは何か?

従来の太陽光エネルギーとは何が違うのか?

特殊な結晶構造により、高い光吸収率、長い電荷拡散長、有効な電荷分離効率を持つため、太陽電池材料として非常に優れた性能を示します。

高い変換効率:

ペロブスカイト型太陽電池は、比較的低コストで製造できるにもかかわらず、高いエネルギー変換効率を持ちます。最新の研究では、変換効率が25%以上に達するものもあります。

従来のシリコン型が15%~20%程度なので、効率がいいのです。

低コストの製造:

ペロブスカイト型太陽電池は、印刷技術を利用して大面積に製造することができるため、製造コストが低減可能です。

柔軟性:

薄膜技術を使用することで、柔軟な基板上にペロブスカイト型太陽電池を製造することができます。これにより、従来の硬質な太陽電池パネルに比べて、設置の自由度が高まります。

幅広い応用可能性:

ペロブスカイト材料の組成を変更することで、異なる光スペクトルを吸収する太陽電池を設計することが可能です。これにより、建物の窓や車のボディなど、従来の太陽電池では難しかった用途にも適用できます。

なぜ今、ペロブスカイト型太陽電池に注目が集まるのか?

国策の動き:

政府も活用に向けた取り組みを後押ししており、「グリーンイノベーション(GI)基金」(令和2年度第3次補正予算にて国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構[NEDO]に造成した2兆円の基金)において、「次世代型太陽電池の開発プロジェクト」(498億円)を立ち上げ、2030年の社会実装を目指しています。

 

参考:経済産業省 資源エネルギー庁

原材料の日本優位性:

ペロブスカイト太陽電池の主な原料であるヨウ素は、日本の生産量が世界シェアの約3割を占めており、世界第2位です(第1位はチリで約6割)。そのため、サプライチェーンを他国に頼らずに安定して確保でき、経済安全保障の面でもメリットがあります。

 

ペロブスカイト型太陽電池は投資対象としてどうか?

現在の市場性と成長性は?

ペロブスカイト太陽電池市場は、2022年の1億7,436万米ドルから2030年には24億8,696万米ドルに達すると予測され、予測期間中のCAGRは39.40%となる見込みです。

2020年代半ばに量産が本格的に進むと見られ、2035年には1兆円の市場規模になると予測している。

 

候補銘柄は?

1663 K&Oエナジーグループ

主要な原材料であるヨウ素の製造会社。天然ガスの副産物としてヨウ素を製造している

by 株価チャート「ストチャ」

 

https://kabutan.jp/stock/?code=1663

4107 伊勢化学工業

主要な原材料であるヨウ素の製造会社。こちらはメインでヨウ素製造を行っており、生産量はK&Oエナジーより若干多い

by 株価チャート「ストチャ」

 

https://kabutan.jp/stock/?code=4107

4118 カネカ

ペロブスカイト太陽電池の実用化技術開発と生産を行っている会社。

カネカは2022年に世界最高水準となる20%近い変換効率を叩き出し大きな話題を呼びました。

by 株価チャート「ストチャ」

 

https://kabutan.jp/stock/?code=4118

7259 アイシン

ペロブスカイト太陽電池の実用化技術開発と生産を行っている会社。

2025年の自社工場での実証実験に向けて開発を進めています。

 

by 株価チャート「ストチャ」

 

https://kabutan.jp/stock/?code=7259

投資リスクと懸念点

実用化はいつできるのか?

日本国内でもまだ一部で商用化が進んでいるものの、
実証段階のメーカーが多く、2024年1月現在では一般の量産販売には至っていません。

国内外のメーカー各社の中では、
商用化の見通しを「2025年ごろ」に見定めている企業が最短ですので、

ペロブスカイト太陽電池 が市場に出始めるのは
「2025年ごろ」が最短になるのではと考えられます。

岸田首相も2023年10月、次世代型の太陽電池「ペロブスカイト型」について、2025年の実用化を目指す考えを示しました。

 

原材料の安全性は?

鉛の使用:多くのペロブスカイト材料には鉛が含まれており、環境や人体への影響が懸念されています。代替素材の開発が求められています。

 

製品自体の耐久性は?

耐久性:ペロブスカイト材料は湿気や熱に弱く、長期的な安定性が確保されていません。この点は、商用化に向けての大きな課題となっています。

現在は最長で10年ほど耐えられるものが開発されてきつつも、シリコン型は20年~30年ほどと長い寿命があります

 

まとめ

ポイント

  • 再生可能エネルギーが注目を集める中。次なる主役候補が登場!
  • 高効率で低コスト製造、用途の柔軟性が素晴らしい製品
  • 耐久性と安全性に不安が残る。。

いつ投資するべき?と言う方はテクニカル分析でタイミングを測るのが最適です!

 

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  • この記事を書いた人

おみくん

30代投資家。ファイナンシャルプランナー。不動産会社勤務| 投資歴11年、月に4-5冊投資関連本を読み、これまでに150冊以上読破|70%以上のドローダウン(資産減少)は3回...分析と検証を繰り返し損益レシオ2.57以上勝率45%キープ|保有:中小企業診断士、MBA(経営学修士)、宅地建物取引士、2級FP技能士

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