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【出来高分析】で相場の強弱を把握!投資判断に役立つ基礎知識

アイキャッチ_出来高分析で相場の強弱

株式投資を行う上で、株価だけに注目していませんか?

実は、株価の動きに加えて出来高(売買高)を分析することは、相場の強弱やトレンド転換を読み解く上で非常に有効です!

出来高は、市場の参加者たちの売買意欲を反映しているため、価格の動きだけでは読み取れない重要な情報を提供してくれます。

この記事では、出来高の基礎知識から実際の分析方法、そして売買戦略にまで踏み込んで解説します。

出来高をマスターすることで、より正確な投資判断が可能になりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

この記事はこんな人向け

  • 株式投資初心者で出来高について知りたい人
  • 出来高を使った投資判断に興味がある人
  • トレンド転換のサインを見極めたい人

本記事に書かれていること

  • 出来高分析とは何か
  • 出来高が示す相場の強弱の基本原則
  • 出来高を使った売買戦略

 

最終的な判断は自己責任でお願いします。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください。

FPメガネ|MBA × FPの成長株発掘法

執筆者情報

  • 名前: おみくん
  • 投資歴: 11年、損益レシオは2.57以上を維持。主にオニール流成長株投資を実践
  • 学習量: 投資関連本200冊以上読破
  • 資格・学位: 中小企業診断士(29歳で資格合格)、経営学修士(MBA、28歳で修了)、2級FP技能士

 

出来高分析とは?

出来高分析は、株式市場での売買高を基に、相場の状況や強弱を見極めるための手法です。

株価の変動だけを見ていると、なぜその動きが起こっているのかが分かりにくいことがありますが、出来高を見ることで、より確かな背景が見えてきます!

たとえば、急激な株価の上昇があったとしても、それが出来高の増加を伴っていれば信頼できる動きだと言えますし、逆に出来高が伴わない場合は「一時的な動き」と判断することもできます。

出来高が重要な理由

出来高は、市場参加者の興味の度合い売買意欲を示しています。

出来高が急増する局面では、投資家たちがその銘柄に強く関心を持ち、取引が活発化している証拠です。

一方、出来高が減少している場合は、その銘柄に対する興味が薄れ、売買の勢いが減少している可能性があります。

出来高が増えることで、市場のボラティリティ(変動性)が高まることが多いです。

特に、価格の上下に対して出来高が敏感に反応しているときは、投資家たちが市場にアクティブに参加している状態と言えます。

出来高が低迷している時に、価格の動きが極端であっても、その動きは信用に足りない場合が多いため、出来高を考慮することで、相場の強さをより確実に判断できます。

 

出来高と市場参加者の心理

出来高は、単に売買された株式の数量を示すだけでなく、市場参加者の心理状態を反映しています。

出来高が増加している時は、より多くの投資家が同じタイミングで市場に関わっているため、相場に対する信頼感や不安感が強まっています。

出来高が増えるということは、それだけ多くの参加者が相場に影響を与えているということです。

逆に、出来高が少ない場合、少数の投資家が市場を動かしている可能性が高く、相場の動きが不安定になる傾向があります。


出来高が示す相場の強弱の基本原則

出来高の増加=相場の強さを示すサイン

出来高が増加している時は、多くの投資家がその銘柄に関心を持ち、積極的に売買が行われていることを意味します。

特に株価が上昇しながら出来高も増加している場合、強い上昇トレンドが発生していると判断できます!

これは、投資家の多くがその上昇を信じている証拠であり、トレンドの信頼性が高まる状況です。

 

出来高の減少=相場の弱さを示すサイン

 

反対に、出来高が減少している場合、相場はその動きを続ける力を失いつつある可能性が高いです。

株価が下落しているときに出来高が減少していれば、売り圧力が弱まり、反転上昇の可能性があることも示唆します。

出来高が減っているということは、その相場に参加するプレイヤーが少なくなっているということなので、トレンドが続かないことが多いです。

 

価格変動と出来高の一致が重要

価格と出来高が一緒に動くことが、信頼性の高いトレンド形成を示します。

上昇局面では出来高が増加し、下降局面では減少するのが自然な動きです。

反対に、出来高と価格の動きが乖離している場合は「騙し」のサインと見なされることがあります。

価格が上昇しているのに出来高が増えない場合、その上昇は長続きしない可能性が高いです。

同様に、価格が急落しているのに出来高があまり動かない場合、その急落は一時的なもので、すぐに反発することが考えられます。

また、出来高が減少している状態で株価が上昇するケースでは、多くの投資家が利益確定を見越している可能性が高いです。

出来高と価格の動きは一貫性がある方が信頼性が高いため、この不一致は注意が必要です。


出来高と株価の関係性を分析する方法

出来高と株価の関係性を理解するためには、**「出来高/価格分析」**を用いることが有効です。

この分析方法は、価格が動く際にどの程度の出来高が伴っているかを確認し、それによってその動きの信頼性や持続性を評価します。

出来高/価格分析の基本ステップ

出来高/価格分析を行うための基本的なステップは以下の通りです。

  1. 価格の変動を見る
    まずは、株価がどの方向に動いているのかを確認します。上昇しているのか、下降しているのかを明確にし、その動きに出来高がどのように関与しているかを分析します。
  2. 出来高の変化を確認する
    価格が大きく動いた時に、出来高が増加しているかどうかをチェックします。価格の変動が出来高の増加を伴っていれば、その動きは信頼できる可能性が高いです。
  3. 乖離がある場合は慎重に
    出来高と価格の動きが一致しない場合は、「騙し」の動きである可能性があるため、慎重に判断することが必要です。価格が上昇しているのに出来高が減少している場合、その上昇は短命で終わることが多いです。
  4. 過去のトレンドと比較
    過去のトレンドと現在の出来高の動きを比較し、どの程度似ているかを確認します。過去に同様の出来高パターンがあった場合、その後の価格の動きも似ている可能性が高いです。

出来高の急増が示す「異常なサイン」

出来高が急激に増加するケースは特別な意味を持つことがあります。

たとえば、短期間で異常に高い出来高を伴って価格が急騰している場合、それは通常の買い需要に加えて機関投資家などの大口取引や特定のニュースによる影響があることが多いです。

このような時は、出来高だけでなく、その出来高増加の背後にある要因を把握することも重要です。

また、出来高の急増は価格のピークを示すこともあります。

これは、多くの投資家がその価格で「売り」に入った場合に起こる現象であり、後の下落局面への警戒が必要です。


出来高を活用した相場転換のサイン

出来高は、相場の転換点を見極める上で非常に役立つ指標です。

多くの投資家が相場の天井や底を予測するために出来高を使います。

相場の転換点を見極める方法

  1. 高出来高の急上昇=転換の兆候
    長期間低迷していた銘柄の出来高が急激に増加し始めた場合、それは相場の底打ちを示すことがよくあります。価格が下落しているにもかかわらず出来高が急増している場合、投資家たちが「安値で買い」を見越して積極的に取引を開始している可能性があります。これは底打ちの兆候となり得ます。
  2. 出来高の急減=上昇トレンドの終了サイン
    価格が上昇しているにも関わらず出来高が急減する場合、それはトレンドの終了を示すサインとなる可能性があります。投資家が相場に対して関心を失いつつあることを意味しており、このタイミングで売り圧力が増すことが予想されます。
  3. 出来高のピークは相場の天井を示唆する
    出来高が急激に増加して価格が高騰する場合、それは投資家たちが利益確定を始めている兆候であることが多いです。この時点で多くの投資家が利益を出し終えたため、次に待っているのは売り圧力による下落です。出来高のピークが価格の天井となることも少なくありません。

出来高が極端に増減する「異常な相場」

相場が転換する際に、出来高が極端に増加したり減少したりすることがあります。

このような場合、出来高の急増は短期的な「投機的な取引」や「大口投資家の動き」による影響であることが多いです。

出来高が極端に増加することによって、短期的なトレンド転換が促進されることがあり、相場が一時的に過熱するケースもあります。


出来高とテクニカル分析の組み合わせ

出来高は、他のテクニカル指標と組み合わせることで、さらに強力なツールとなります。

特に、出来高はテクニカル指標の信頼性を強化するために使用されることが多いです。

出来高と移動平均線の組み合わせ

出来高と移動平均線を組み合わせることで、相場のトレンドをより正確に判断できます。

たとえば、移動平均線のゴールデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けする)と同時に出来高が増加している場合、それは強い上昇トレンドのサインです。

逆に、デッドクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回る)と出来高の増加が見られた場合、下落トレンドが続く可能性が高まります。

 

出来高とRSIやMACDの組み合わせ

他の人気のテクニカル指標、例えばRSI(相対力指数)やMACD(移動平均収束拡散法)とも組み合わせることで、トレンドの強弱や相場転換点をより正確に見極めることができます。

RSIが70以上の買われすぎゾーンにあるとき、出来高が急増していれば、その銘柄が過熱気味で、価格が間もなく反転する可能性があると判断できます。

 


出来高分析に役立つツール・チャートの使い方

出来高分析を効果的に行うには、適切なツールやチャートを活用することが重要です。

無料で使える出来高分析ツール

以下は、出来高分析に役立つ無料のツールの例です。

  • TradingView: 世界中の投資家が利用している人気のチャート分析ツールで、出来高を表示させながら詳細なテクニカル分析が可能です。
    直感的な操作性と豊富なインジケーターが特徴です。
  • Yahoo Finance: シンプルで分かりやすいインターフェースが特徴のツールで、株価と出来高を一目で確認することができます。
    初心者にも使いやすいです。
  • MetaTrader 4/5: より専門的なチャート分析を行いたい中上級者向けのツールです。
    多くのインディケーターを追加でき、出来高分析を強力にサポートします。

出来高が示すトレンド継続とトレンド終了のサイン

出来高は、トレンドが続くかどうかを予測するのにも使える強力な指標です。

トレンド継続のシグナル

出来高の増加=トレンド継続のサイン

トレンドが続いている際には、出来高が増加するのが一般的です。

特に、上昇トレンド中に出来高が増加している場合、より多くの投資家がそのトレンドに参加していることを意味し、トレンドが長続きする可能性が高いです。

 

トレンド終了のサイン

反対に、出来高の減少=トレンド終了のサイン

出来高が減少し始めた場合、それはトレンドが弱まり、終了に向かっている兆候です。

出来高が減少している中で価格が上昇または下降している場合、それはトレンドが間もなく反転する可能性を示しています。

 

注意すべき出来高の「スパイク」

出来高のスパイク(急激な増加)は、相場の転換点を示すことが多いです。

急に出来高が増えるということは、短期的に非常に多くの投資家が売買を行っていることを示します。

これは相場が加熱している状態であり、次に何らかの反転が起こる兆候です。

このスパイクを無視せず、直後のトレンド変化に注視することが重要です。

 


出来高に基づく売買戦略の立て方

出来高分析を活用することで、具体的な売買戦略を立てることができます!

ブレイクアウト戦略

ブレイクアウト戦略では、価格が重要な抵抗線や支持線を突破する際に出来高が伴っているかを確認します。

出来高が増加している場合、そのブレイクアウトは信頼できると判断できます。

 

逆張り戦略

逆張り戦略でも出来高が大切です。

例えば、急落時に出来高が急増している場合、底を打った可能性が高く、反転上昇のタイミングを見極めて買いに入ることができます。

出来高は市場の反転の兆候を示すサインですので、これを活用したエントリーとエグジットの判断が非常に重要です。


まとめ:出来高分析で投資判断を強化する

出来高分析は、相場の強弱やトレンド転換を見極めるための強力なツールです!

この記事を通じて、出来高分析の基本から応用までの知識を学ぶことで、あなたの投資判断がより正確なものになるでしょう。

出来高分析を日常のトレードに取り入れ、より成功に近づくための第一歩を踏み出してください!

 

 

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  • この記事を書いた人

おみくん

30代投資家。ファイナンシャルプランナー。不動産会社勤務| 投資歴11年、月に4-5冊投資関連本を読み、これまでに150冊以上読破|70%以上のドローダウン(資産減少)は3回...分析と検証を繰り返し損益レシオ2.57以上勝率45%キープ|保有:中小企業診断士、MBA(経営学修士)、宅地建物取引士、2級FP技能士

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