基礎知識

【初心者向け】指値と成行注文の違いを解説!メリット・デメリットを押さえて取引を有利に

アイキャッチ_指値と成行注文の違い

株式投資を始めたばかりだと、指値注文や成行注文という言葉に戸惑うことが多いですよね。

どちらを使えば自分にとって有利なのか、そしてどんなタイミングでそれぞれの注文方法を使うべきかを判断するのは、初心者には特に難しいかもしれません。

特に、急いで取引を完了したい場合や、リスクを最小限に抑えたい場合など、具体的なシチュエーションで適切な判断をすることが大切です。

この記事では、指値注文と成行注文の違いを深く掘り下げ、それぞれのメリット・デメリットを具体的な事例を交えて解説していきます。

これを読めば、取引の場面で最適な判断を下せるようになり、投資での成功確率を高めることができるでしょう!

この記事はこんな人向け

  • 株式投資を始めたばかりの初心者
  • 注文方法で迷っている人
  • 投資のリスク管理をしたい人

本記事に書かれていること

  • 指値注文と成行注文の違い
  • 各注文方法のメリット・デメリット
  • 指値と成行を使い分けるコツ

 

最終的な判断は自己責任でお願いします。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください。

FPメガネ|MBA × FPの成長株発掘法

執筆者情報

  • 名前: おみくん
  • 投資歴: 11年、損益レシオは2.57以上を維持。主にオニール流成長株投資を実践
  • 学習量: 投資関連本200冊以上読破
  • 資格・学位: 中小企業診断士(29歳で資格合格)、経営学修士(MBA、28歳で修了)、2級FP技能士

 


指値注文と成行注文の違いを理解しよう

株式投資の基本となる「指値注文」と「成行注文」。この二つの注文方法は、投資家の取引スタイルや市場状況に応じて、どちらを使うべきかが大きく変わります。

投資の成功には、これらの注文方法を正しく理解し、状況に応じて使い分けることが欠かせません。

 

指値注文と成行注文の根本的な違い

指値注文は、投資家が特定の価格で取引を成立させたいと考える場合に使用されます。

たとえば、「株を1000円で買いたい」と指値を設定した場合、その株価が1000円に達した時点で取引が成立します。

 

一方、成行注文は、現在の市場価格で即座に取引を成立させたい場合に利用されます。

成行注文では価格の指定を行わないため、株価がいくらであろうと、その瞬間の価格で取引が即座に完了します。

 

注文方法を選ぶ基準とは?

指値注文と成行注文のどちらを選ぶかは、投資の目的や市場の状況に応じて異なります。

たとえば、価格に対するリスクを減らし、慎重に取引を進めたい場合は指値注文が適しています。逆に、迅速に取引を完了したい場合や、価格にこだわらず市場の動きに即応したい場合は成行注文が有効です。

具体的な判断基準としては、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  • リスク管理重視の場合:指値注文を選択して、価格をコントロールしつつリスクを抑える。
  • スピード重視の場合:成行注文を利用し、市場の動きに素早く対応する。

指値注文とは?定義と基本的な仕組み

指値注文とは、あらかじめ投資家が指定した価格に達したときにのみ取引が成立する注文方法です。

この方法は、取引価格に対して明確なコントロールを持ちたい場合に有効で、投資家は特定の価格以下で買いたい、または特定の価格以上で売りたい場合に指値注文を使用します。

指値注文の活用シチュエーション

指値注文は、以下のようなシチュエーションで特に有効です。

  • 急激な相場変動を避けたいとき
    市場が急激に上下するような状況では、成行注文を使うと想定外の価格で取引が成立するリスクがあります。そこで、自分が望む価格でのみ取引を成立させたい場合に指値注文を使用することで、リスクを管理しやすくなります。

たとえば、経済指標の発表や企業の決算発表の直後など、価格変動が大きくなる可能性が高いタイミングでは指値注文が非常に役立ちます。

  • 長期投資を視野に入れる場合
    株式を長期的に保有する目的で投資をする場合、指値注文は非常に有効です。投資家は、特定の価格まで株価が上昇または下落したときに、売却や購入を自動的に行うよう設定することで、長期的な視点からリスクを管理しつつ利益を確保できます。

たとえば、予想される相場の底値や天井を見越して指値を設定しておけば、相場の動きに左右されずに理想的なタイミングで取引が完了します。

 

指値注文を使う際の注意点

指値注文にはリスクを抑えた取引ができるというメリットがありますが、注意すべき点もいくつかあります。

  • 取引が成立しないリスク
    指値価格に達しない場合、取引が成立しないことがあります。これにより、チャンスを逃す可能性があるため、設定価格の適正性を常に確認することが重要です。
  • 適切な指値設定が必要
    市場動向を読み、現実的な価格で指値を設定することが成功の鍵です。過度に高すぎる(または低すぎる)価格設定は、機会損失につながる可能性があります。

指値注文のメリットとその具体的活用例

指値注文の大きなメリットは、投資家が自分の望む価格でのみ取引を行えることです。

市場の価格変動に左右されることなく、設定した価格で売買を行えるため、リスク管理がしやすいと言えます。また、機会損失を防ぐことも可能です。

例えば、株価が急激に上がりそうなとき、適切な指値を設定しておけば、急騰時に売却して利益を確保できます。

さらに、指値注文はパッシブ投資家にとっても有効です。

頻繁に取引を行わず、相場が自分の条件に合ったときにのみ取引を行うパッシブ投資では、時間をかけて市場を観察し、最適な指値を設定しておくことで、効率的な取引を実現できます。

 

指値注文のデメリット

一方で、指値注文にはデメリットもあります。

最も大きなリスクは、設定した価格に達しなかった場合、取引が成立しないことです。

特に市場が急激に動く場合、設定した価格に達しないまま機会を逃してしまう可能性があります。

例えば、短期的に取引を行うトレーダーにとっては、指値注文がかえって機会損失につながることもあります。

このリスクを避けるためには、市場の動向を定期的にチェックし、指値を適宜調整することが重要です。


成行注文とは?市場価格で即座に取引する方法

成行注文とは、現在の市場価格で即座に取引を成立させる方法です。

成行注文の最大の特徴は、価格を指定しないことです。これにより、どんな価格でもその時点での市場価格で取引が行われるため、取引スピードが非常に速くなります。

市場が急騰や急落する場面でも、瞬時に取引が完了するため、特に短期取引やデイトレードに適しています。

 

成行注文を使うシチュエーション

成行注文は、以下のような場面で特に有効です。

  • 市場が急騰または急落しているとき
    相場が急激に変動する際には、価格にこだわらず取引を完了させたい場合に成行注文を使用します。これにより、機会損失を防ぎ、すぐに取引を完了できます。
  • 流動性が高い銘柄を取引する場合
    成行注文は流動性が高い銘柄ではリスクが少なく、より正確な価格で取引を完了できます。取引量が多い銘柄や人気銘柄で使うことで、予期せぬ価格変動の影響を受けにくくなります。

成行注文を使用する際の注意点

成行注文はスピード重視のため、価格の変動リスクを取る必要があります。そのため、次の点に注意する必要があります。

  • 不利な価格での取引リスク
    成行注文では、想定していない価格で取引が完了することがあります。特に、取引量が少ない時間帯や、価格が急激に変動している場面では、注意が必要です。
  • 市場状況の把握が重要
    成行注文は相場状況によっては非常に有効ですが、常に市場の状況を把握し、タイミングを見計らって使用することが重要です。適切なタイミングを見逃すと、不利な価格で取引をしてしまうリスクが高まります。

注文方法を選ぶ際のポイント

指値注文と成行注文、それぞれに特有のメリットとデメリットがあるため、どちらの注文方法を使うべきかは、投資家の取引目的やスタイルに応じて判断する必要があります。

リスク許容度に基づいた選択

自分のリスク許容度を確認することは、注文方法を選ぶ上で最も重要なポイントです。

  • リスクを抑えたい場合
    価格に対してコントロールを持ちたい場合、指値注文を利用すると安心です。特に、長期的な視点で価格の動きを予測している場合には有効です。
  • 機会損失を避けたい場合
    市場の動きに乗り遅れたくない場合は、成行注文を使用することで、迅速に取引を成立させられます。

取引の時間軸による選択

注文方法は、取引の時間軸に基づいても選ぶべきです。

  • 短期的な取引
    短期間で利益を狙うトレードでは、成行注文のスピードが重要です。デイトレードやスイングトレードの際は、タイミングが何よりも重要なため、成行注文が最適です。
  • 長期的な取引
    長期投資の場合、指値注文を使って価格を慎重に管理し、リスクを最小限に抑えながら取引することが重要です。安定した価格での売買を目指す際に有効です。

注文方法を応用するテクニック

ここからは、指値注文と成行注文をさらに応用して投資を有利に進めるためのテクニックを紹介します。

逆指値注文(ストップロス注文)の活用

逆指値注文は、指値注文の応用として使われる方法で、価格が一定のラインを超えた場合に、自動的に成行注文を出す手法です。

  • 損失を最小限に抑える
    たとえば、保有している株の価格が大幅に下落するリスクを回避するため、特定の価格まで下がったら自動的に売却するよう設定します。これにより、損失を最小限に抑えることができます。

トレーリングストップ注文の活用

トレーリングストップは、逆指値の一種ですが、価格が動くたびに自動的に逆指値を調整する注文方法です。これにより、株価が上昇している間は利益を確保しつつ、下落が始まったら損失を限定的に抑えることができます。

  • 利益を最大化しつつリスクを抑える
    トレーリングストップは、株価の変動に合わせて注文を追跡し、利益を確定しながら損失リスクを最小限に抑える戦略です。特に、株価が不安定な状況では効果的に利益を確保できます。

まとめ

この記事では、指値注文と成行注文の違い、メリット・デメリット、そしてそれぞれの注文方法を使い分ける際のポイントについて詳しく解説しました。

指値注文は、リスクを管理しながら自分の希望する価格で取引を行いたい場合に非常に有効です。

一方、成行注文は、スピード重視で取引を完了させたい場合に最適です。

自分の投資スタイルや市場の状況に応じて、どちらの注文方法を選ぶかを慎重に考えることで、より効果的に取引を進めることができます。

また、逆指値注文やトレーリングストップといった応用技術を活用することで、さらに高度なリスク管理と利益確保を実現できます。

どちらの方法を選ぶにしても、しっかりと市場の状況を把握し、適切な判断を下すことが重要です。

 

 

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  • この記事を書いた人

おみくん

30代投資家。ファイナンシャルプランナー。不動産会社勤務| 投資歴11年、月に4-5冊投資関連本を読み、これまでに150冊以上読破|70%以上のドローダウン(資産減少)は3回...分析と検証を繰り返し損益レシオ2.57以上勝率45%キープ|保有:中小企業診断士、MBA(経営学修士)、宅地建物取引士、2級FP技能士

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