今回は、成長株投資(グロース株投資)の参考になる書籍の紹介です。
株価が上がっている株を上がっているタイミングで買う成長株投資はリスクが大きい。
その市場を作ってきた伝説の投資家たちの体験が詰まった本たちです。
この記事はこんな人向け
- 1年で2倍になる株が買いたい
- 損切りが上手くいかない
- 銘柄研究が好きで投資にじっくり取り組める
読むと得られるメリット
短期間で投資成果を得られる基礎が身につく
最終的な判断は自己責任でお願いします。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください。
執筆者情報
- 名前: おみくん
- 投資歴: 11年、損益レシオは2.57以上を維持。主にオニール流成長株投資を実践
- 学習量: 投資関連本200冊以上読破
- 資格・学位: 中小企業診断士(29歳で資格合格)、経営学修士(MBA、28歳で修了)、2級FP技能士
成長株とは?
成長株は、企業の収益と売上が他の企業よりも高い成長率を示す株式です。
通常、成長株は新興市場や技術革新の進展と関連し、市場全体よりも急速に発展します。
これにより、投資家は大幅なキャピタルゲインを期待できますが、PER(株価収益率)が高めに設定されることが多く、利益が伴わなければ急激な株価下落リスクもあります。
成長株は予想EPS(1株当たり利益)や売上高成長率を重視して評価されます。
成長株投資の魅力と基本概念
魅力
成長株投資の魅力は、短期的な市場変動を乗り越え、株価の数倍の上昇を期待できる点です。
特に、企業が革新的な製品やサービスを提供し、早期に大きな市場シェアを獲得する場合、投資家にとって非常に大きなリターンをもたらす可能性があります。
また、成長企業は一般的に内部留保を再投資するため、さらなる成長が見込まれます。
基本概念
成長株投資では、EPS(1株当たり利益)の成長とPER(株価収益率)の向上が重なることで、株価が大幅に上昇し、短期的に収益を得る可能性があります。
EPSが増加することで企業の価値が高まる一方、PERが市場での期待を反映し、株価のさらなる上昇を引き起こします。
特に、市場での楽観的な見方が強い場合、PERが拡大しやすくなるため、成長株は短期間で大きなリターンを生む可能性があります。
このように、成長株投資は、企業の収益力だけでなく、市場の期待や投資家心理が大きく影響するため、慎重なリサーチと判断が必要です。
成長株投資のメリットとリスク
メリット
成長株は、企業が新たな市場を開拓する際に投資家へ大きな報酬を提供する可能性があります。
例えば、新興テクノロジー企業やバイオテクノロジー分野では、市場での圧倒的な成長が見込まれるため、短期間で投資額を数倍にすることが可能です。
さらに、成長株はインフレ耐性を持つことが多く、経済成長期には他の資産クラスよりも高いパフォーマンスを発揮します。
リスク
一方、成長株は市場の期待が高いため、企業の業績が期待に達しなかった場合に株価が急落するリスクが大きいです。
例えば、PER(株価収益率)が異常に高い場合、少しでも収益が期待を下回ると、急速な売りが発生することがあります。
また、成長株は一般的に配当を支払わないため、株価上昇のみが投資リターンの源泉となる点もリスクといえます。
成長株のトレンドを掴む方法
市場分析
成長株のトレンドを掴むためには、マクロ経済の動向と個別市場の成長率を把握することが重要です。
特に、テクノロジーやヘルスケア分野は常に成長性が高い市場であり、政府の政策や国際的な動向も影響します。
また、フィンテック、AI、クリーンエネルギーなど、世界的なトレンドを持つ業界に注目すると、成長株を見つける手助けになります。
企業の指標を見る
成長株を発見する際に最も重視される指標は、EPSの成長率と売上高の伸びです。
売上高が年率20%以上の成長を続けている企業は、成長株と見なされることが多いです。
さらに、企業の経営陣が明確な成長戦略を持っているか、R&D(研究開発)にどれだけ投資しているかも重要な判断基準です。
成長株投資を学ぶための本の選び方は?
実績のある著者を選ぶ
成長株投資の知識を深めるためには、著名な投資家やファンドマネージャーが執筆した本を選ぶことが推奨されます。
彼らの成功事例に基づいたアプローチや、リスク管理のノウハウは、実際の投資戦略に役立ちます。
特に、成長株投資に長けた著者は、具体的な株の選定方法や、どのように企業の成長を分析するかを詳しく解説しています。
実例が豊富な本
理論だけでなく、実際の成功例や失敗例が多く含まれている本は、より実践的な視点で投資を学べるため、初心者から上級者まで有益です。
例えば、成功した成長株のケーススタディが含まれている書籍は、企業の成長フェーズや市場での成功のパターンを理解するために非常に役立ちます。
おすすめ書籍紹介
『オニールの成長株発掘法』
成長株投資の礎を理論的に作った投資家ウィリアム・オニールが書いた本。
「CAN-SLIM」という独自のスクリーニング条件を設定し、成長株を見つけるための手法が紹介されている。
企業の業績以外にも、市場の投資環境や株主は誰か?など幅広い観点が学べる名著。
本ブログの名前はここから拝借してます。
ココがおすすめ
- CAN-SLIMというスクリーニング条件は必見
- 名だたる投資家に影響を与えた人物
『オニールの相場師養成講座』
『オニールの成長株発掘法』のより詳細について書かれた本で、続けて読むと全体が非常に分かりやすくなっている。
ふんだんにチャートが載せられており、実際の買い判断が書かれているため、実践的。
ココがおすすめ
- 豊富なチャート例と売買判断例は読んで損なし
『ミネルヴィニの成長株投資法』
ウィリアム・オニールに影響を受けたマーク・ミネルヴィニの本。
オニールの視点に、独自の視点が加わることで、成果につながる考え方が学べます。
ミネルヴィニはUSインベスティングチャンピオンシップという株式コンテストで優勝経験がある実力者です。
ミネルヴィニのスクリーニング方法やタイミングは一見の価値ありです。
ココがおすすめ
- 株式投資コンテストを通して証明された実績がある
- 投資ルールにも触れられており勉強になる
『成長株投資の神』
『ミネルヴィニの成長株投資法』の著者、マーク・ミネルヴィニの関連書籍
4人の成長株投資家の対談形式で書かれており、それぞれの観点を学べる贅沢な本です。
その4人とはマーク・ミネルヴィニ、デビッド・ライアン、ダン・ザンガー、マーク・リッチー二世という伝説の投資家たちです。
130にも及ぶ質問を通してそれぞれの視点、価値観、信条を学ぶことができます。
ココがおすすめ
- 伝説の投資家たちの売買判断や思考を学べる
- 共通項を探すと自分の投資にも活かせる
『私は株で200万ドル儲けた』
元々はただのダンサーであったニコラス・ダーバスの著作。
投資をするようになったところから、試行錯誤し大きな成功を掴むまでが描かれています。
その場での心情も事細かに書かれているため、その場に自分がいるかのような臨場感の中読み進めていくことができます。
ココがおすすめ
- 手に焦る握るストーリー展開で成功を追体験できる
- 元々素人の投資家が成功するまでを書かれている引き寄せやすい
『欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア』
「ウォール街のグレートベア」と呼ばれたジェシー・リバモアの生涯を描いたエドウィン・ルフェーブルの本。
少年時代から相場でのし上がっていく様がはらはら展開と共に書かれている。
投機家の心情、機関投資家の思惑、成功者の思考が学べるおすすめの本です。
ココがおすすめ
- 初版が1923年、約100年読まれているのには理由がある
- 成功と失敗を両面味わえる体験ができる
成長株投資を学ぶにあたって成功のポイントは?
長期的視点を持つ
成長株投資で成功するためには、短期的な市場の動きに惑わされず、長期的な視点で投資することが必要です。
特に、成長企業は一時的な不安定さを乗り越え、長期的には株価が上昇する傾向があります。
したがって、投資家は5年から10年のスパンで企業の成長を見守る心構えを持つことが大切です。
財務指標と業界分析を重視する
成功するためのもう一つの重要な要素は、企業の財務指標と業界全体の成長性を正確に評価することです。
例えば、企業のROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)が業界平均を上回っている場合、持続的な成長が期待されます。
さらに、業界の競争優位性や規制環境も、成長株投資の成否に大きな影響を与えます。
成長株投資を学ぶにあたっての留意点は?
過度なリスクを避ける
成長株は高リターンが期待できる反面、ボラティリティが高いため、過度にリスクを取るのは避けるべきです。
ポートフォリオを分散させることでリスクを軽減し、1つの成長株に資産を集中させるのを避けましょう。
特に、異なる業界や地域に分散することで、特定の市場リスクを抑えることができます。
短期的な変動に惑わされない
成長株の株価は短期的に大きく変動することがよくありますが、長期的な成長に注目する姿勢が重要です。
例えば、成長株は一時的な悪材料や市場の変動によって下落することがあっても、企業の基盤や成長力が強ければ長期的には株価が回復し、さらに成長する可能性があります。
投資家は短期的なノイズに惑わされず、企業のファンダメンタルズに焦点を当てるべきです。
バリュエーションを無視しない
成長株は高いPERやPBR(株価純資産倍率)を持つことが多く、期待先行で株価が上昇することがあります。
しかし、バリュエーションが過剰に高くなると、企業が市場の期待に達しなかった場合に株価が急落するリスクもあります。
そのため、成長株のバリュエーションが適正であるかを確認し、適切な買いタイミングを見極めることが重要です。
定期的な見直しと再評価
成長株のポジションは、企業の業績や市場の動向に応じて定期的に見直しを行う必要があります。
企業が成長を続けているか、あるいは市場環境の変化が投資戦略に影響を与えているかを定期的に評価し、必要に応じてポートフォリオの調整を行うことが求められます。
企業の業績発表や市場ニュースをチェックし、投資判断の修正を適切に行うことが重要です。
まとめ
成長株投資は、大きなリターンを狙える一方で、リスクも高いため、適切なリスク管理が求められます。
成功するためには、企業の成長性を見極め、長期的な視点を持って投資を行うことが重要です。
また、市場の動向や企業の業績を常に注視し、柔軟に対応することで、より確実なリターンを得ることが可能です。
ポイント
- 成長株投資は銘柄選びとタイミングが大事
- リスクが大きいためしっかりと学ぶことが必要
当サイトで一番読まれている記事は何といってもテクニカル分析!ぜひ一度覗いてみてください
改めて基本を復習したいよというか方に本を紹介してます