株式投資

【投資初心者必見】株式投資の始め方!初めて企業の株式を買うまで

2022年6月6日

【投資初心者必見】株式投資の始め方!初めて企業の株式を買うまで

今回は株式投資に興味があるけど、始められていない方向けに株式市場について、口座開設、投資スタイルについて解説していきます。

これから株式投資を始めていくという方に解説します

この記事はこんな人向け

  • 株式投資に興味があるが、何から始めていいか分からない
  • 「投資は怖い」と漠然と感じている
  • 株式投資は難しいから自分には無縁だと感じている

書かれていること

  • 株式投資とは何か?そのリスクも
  • 証券口座の開き方
  • 株式購入する企業の選び方

読むと得られるメリット

株式投資を始める判断がしやすくなります

 

最終的な判断は自己責任でお願いします。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください。

FPメガネ|MBA × FPの成長株発掘法

執筆者情報

  • 投資歴: 11年、損益レシオは2.57以上を維持。主にオニール流成長株投資を実践
  • 学習量: 投資関連本200冊以上読破
  • 資格・学位: 中小企業診断士(29歳で資格合格)、経営学修士(MBA、28歳で修了)、2級FP技能士

 

株式投資とは

一見複雑そうに見える株式投資を一つ一つ分解していきます!どんな世界なのか見ていきましょう

株式投資の仕組み

投資家(=株主)は企業の所有者?

簡単に言うと、「株式」とは企業の所有権を手の届きやすい価格に分割したもの。その所有権を買う代わりに利益の分配(=配当)が期待できるという仕組み。

投資家が出資したお金(株式を購入した代金)は、企業にとっては返済義務がない代わりに所有権を与えるイメージをしてもらうと分かりやすいかも。

配当:利益の一部を株主に還元すること

株式上場するとは?

株式が企業の所有権を分割したものという点では、上場企業も非上場企業も違いはありません。ただ、株主にとっては買った株式を別の誰かに売りやすいかどうかが問題になります。

買ったはがいいが、経営方針が合わない、すぐにお金が必要になった等の時に非公開企業の株式を買ってくれる人はなかなか現れません。

なぜなら、企業の情報が少ない上、買った後に手放すことが難しいと思われるから。

その「流動性」の低さを改善するために、上場審査をクリアした企業を公開企業とすることで誰でも買いやすい場を作るのです。これが「株式上場」と言います。

流動性:交換のしやすさ。特に現金化のしやすさを表す

そして、私達投資家が参加している市場のことを一般的に「流通市場」と言います。対になる言葉は「発行市場」です。

  • 発行市場 = 企業が株式を一般公開するに当たって投資家に売り出しをする市場。購入されたお金は発行体である企業に入る
  • 流通市場 = 発行市場で株式を購入した人が売り出し(転売)する市場。購入されたお金は売った投資家に入り、企業には入らない。

株式投資のメリット

株式投資をするに当たってメリットは主に3つあります。

値上がり益(キャピタルゲイン)が狙える

買った株式を別の誰かに高く売ることで、その差額が利益です。

購入 1,000株 × 3,000円 = 3,000,000円

売却 1,000株 × 5,000円 = 5,000,000円  差額 2,000,000円(ここに税金や手数料が入ります)

配当収入(インカムゲイン)が貰える

企業が順調に経営を行えていると純利益が毎年生み出されていきます。その一部を株主へ還元することを「配当」と言います

購入 1,000株 × 3,000円 = 3,000,000円

配当 1株当たり60円の配当と決定 1,000株 × 60円 = 60,000円

配当利回り $ \frac{60,000円}{3,000,000円} $ × 100 = 2%

配当性向 $ \frac{1株当たりの配当金}{1株当たりの純利益} $ × 100 ※

配当性向:利益の内配当に回す割合のこと

1株当たりの純利益:英語で「EPS(Earnings Per Share)」と表現しよく使います

株主優待でちょっとお得な気分に

2022年現在、上場企業の約40%(1,500社 / 上場企業 3,800社)前後が自社商品などがお得に使える「株主優待」を実施しています。普段よく使う企業の割引券などがあるといいですよね

株主優待:企業から株主へ、保有株式数に応じて、割引券やオリジナルグッズなどその企業に関連する商品を提供する制度

株式投資におけるリスク

株式投資の良い面をお伝えしてきましたが、もちろん良い面ばかりではありません。

損失が出る可能性がある

株式を買った企業が不正取引をしていた、事故を起こした、予定していた業績に到達できない、、などなど思惑とは逆に値下がりすることも。

その際に思わぬ損失を被ることがあります。

ただ、金融の世界では「リスク ≠ 危険や損失」と表現します。つまり、損失が出ること自体はリスクは言わないのです。

金融の世界では「リスク」とは変動幅(ボラティリティ)や不確実性(何が起こるか分からない)のことを指します。

言い換えると1,000円で買った株式は1,500円になると予測していたのに、5,000円になってしまうリスク(変動幅)もあります。不思議な言い方ですね

株式投資には大きく2種類のリスク(変動幅や不確実性)がある

  • 企業固有リスク = ユニークリスク。その企業だけが関係する変動要因。例)特許取得、不正会計、企業買収、業績修正など
  • 市場リスク = マーケットリスクやシステマティックリスク。どの企業の株式を買おうが受けてしまうリスク。例)市場金利の変動、政治的要人の発言、自然災害など

リスクは避けられないが、分散することはできる

「卵は一つの籠(かご)に盛るな」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは前者の企業固有リスクについて触れた言葉です。

スーパーで買った卵を袋ごと落してしまったら、悲しいですよね。。大事なお金を1社だけに投じてしまうと大惨事になるかもしれません。。

分散する方法は籠を分ける「銘柄分散」の他に、「時間分散」という考え方もあります。同じ企業の株式を買うけど、半年ずらして買うなど一括でまとめ買いしない方法です。これを利用した投資手法が「積み立て投資」です。

後者の市場リスクはいくらたくさんの企業に銘柄分散しようが取り除けないリスクになります

株式投資を始めるステップ

株式を購入するまでのステップを簡単に紹介します

  • 自分に合う証券会社を選ぶ
  • 証券会社で口座を開設する
  • 口座開設に必要な書類を準備する
  • 入金する
  • 企業を選び買い注文を出す

以下で、それぞれの詳細を見ていきましょう

step
1
自分に合う証券会社を選ぶ

証券会社はネット専業のものから対面対応してくれるところまで幅広くあります。

手数料率、対応スピード、取り扱い銀行口座、などから自分に合った証券会社を選ぶと良いでしょう

株探の口座比較が見やすいです!42万人の個人投資家の情報をもとにネット証券会社を徹底比較

step
2
証券会社で口座を開設する

証券会社が決まったら、口座開設を申込します。手間もあまり変わらないので、同時2~3か所の会社で口座開設することをお勧めします。

あまり起きないですが、不祥事などで一時的に株の取り引きができなくなる可能性を回避するためです。

step
3
口座開設に必要な書類を準備する

一般的に、身分証明書、マイナンバー、認印を用意して送られてくる資料に記入して返送して終わりです

step
4
入金する

口座開設ができたら、銀行口座から希望金額を入金します

step
5
企業を選び買い注文を出す

実際に入金が反映されたら、いざ買い注文です!

 

株式の選び方(割安を買う、身近な銘柄から選ぶ)

企業業績や業界環境から選ぶ(ファンダメンタルズ分析)

企業業績や業界環境、政策動向などのことを投資用語で「ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)」と呼びます。

具体的には、国や地域の場合は経済成長率、物価上昇率、財政収支など、企業の場合は売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況が該当します。

成長性がある企業

業界全体が伸びている、業界でのシェアを伸ばせているなどの売上高成長が予測できると将来還元される配当金の絶対額が増えるかもしれません。そうなると嬉しいので、株価が伸びる可能性があります

収益性がある企業

コスト体制に強みがあり、同じ製品を作るのにもかかる経費が変わってくることがあります。純利益率が3%の企業より、25%ぐらいある企業の方が配当金に回せる金額(配当性向)が当然増えます。

安全性がある企業

もちろん成長性があり、収益性があることに越したことはないですが、明日払う現金を持ち合わせていないと企業の存続が危ぶまれます。

自己資本比率や流動比率などで計ることが多いですが、財務的に安定しているかも大事な要素です。

値動きから選ぶ(テクニカル分析)

先ほどのファンダメンタルズ分析とは対照的に、「株価の動き」や値動きをグラフ化した「チャート」に重きを置いて企業選定することもできます。

株式市場で実際に売り買いするのは人なので、人の心理面や投資パターンを分析し、将来の株価変動を予測しようというアプローチ方法です。

株価トレンド

株価は一方通行で下がり続けることも上がり続けることもありません。価格の波を作りながら変動していきます。その波の変動を追いかけながら株式を購入することで投資することができます

出来高の増減

買いたい人、売りたい人、それぞれが同数いると取引が成立します。その取引の量のことを「出来高」といい、その企業の活発度や注目度を表しています。

2022年6月7日 トヨタ自動車の出来高は 23,853,700 株ありましたが、1日の出来高が1,000株に満たない企業もあります。

元々少ない出来高だったのが、ここ数週間で急増してくると何か特別なニュースがあったのでは?と注目してみてもいいかもしれません

投資の基本は割安を買って割高で売る

割安と割高という視点で株式を見てみる

本来企業の株式の価値とは、絶対的な金額に表すことが難しいです。なぜなら、企業業績を予測するに当たっての前提も人に変わってきたり、そもそも将来の正確な予測などができなかったりするからです。

そんなときに使えるのが「割安」、「割高」という考え方で、過去や他の投資対象と比べて「相対的な経済価値」の高低です。

投資の基本の基本は、やはり「割安なものを買って、割高になったら売る」だと思います。

空売り

一般的には、割安な株を買って値上がりしてきたら売るのが基本ですが、割高な株を誰かから借りてきてから売り、値下がりしたところを買い戻す「空売り」という手法もあります。

これは割安を買い、割高を売るという行為を時間的に逆にしただけになります

さまざまな投資のスタイル

投資と投機の違い

投資と投機の本質的な違いはプロの投資家や専門家でも意見の分かれるところだと思いますが、私なりの分類方法を記載しておきます

違いはなんでしょうか?目的はどちらも「利益を得る」ことで違いないように思います。

  • 投資:成長に資金を投じ、パイ(市場)の拡大によってリターンを得る。中長期的な視点が重要
  • 投機:価格変動に資金を投じ、ギャップ(価格差)を利用してリターンを得る。短期的な勝負が重要

※ギャンブルと投機の違い
投機 : 統計や因果関係などの法則に基づいて客観的に機会を掴みに行く
ギャンブル : 主観的な判断に基づいて「興奮」を得に行く

時間軸でスタイルを決める

中長期投資

将来この企業が伸びそうだと感じれば、その成長シナリオが実現されるまで保有する方法もあります。

短期トレード

本来はもっと評価されるべき企業が売られすぎていると感じれば、短期的に株式を購入していき、価格が是正されたときに売る方法もあります。

迷ったら応援投資もアリ

日本で上場している企業数は3,800社ほどあり、実際ほとんどの企業が人生で聞いたことない企業です(失礼)

正直何の会社を買えばいいか分からないというのが、本音ではないでしょうか?

そういう場合は、毎日飲むドリンクを作っている企業や愛用している化粧水メーカー、行きつけの服屋さん、飲食店、会社で使っているサービスなど身近に利用したことがあるものを買うといいと思います。

実際に顧客視点で良いと思って使っているのであれば、他のユーザーも増えていくかもしれません

伝説の投資家の一人であるピーター・リンチ氏も良く娘さんや奥さんと買い物に行っていたそうで、そこでヒントを得た企業で巨万のリターンをもたらしています

ピーター・リンチ:運用担当をしていたマゼランファンドの資産額を13年間で1,800万ドルから140億ドルにした伝説のファンドマネージャー

まとめ

ポイント

  • 株式投資は株式会社の所有者になること。
  • リスクを取る代わりに配当などが貰える
  • 証券会社の口座は複数開設すること
  • 投資スタイルには中長期型や短期型など様々ある。応援投資という形で初めて見るのもアリ!

 

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  • この記事を書いた人

ぴらりん

20代投資家。ファイナンシャルプランナー。不動産会社勤務| 投資歴9年、月に4-5冊投資関連本を読み、これまでに150冊以上読破|70%以上のドローダウン(資産減少)は3回...分析と検証を繰り返し損益レシオ2.57以上勝率45%キープ|保有:MBA(経営学修士)、宅地建物取引士、2級FP技能士

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